(三重県教育委員会委託事業)
三重県の日本語指導が必要な中学生の高校進学率は97.5%(2019年3月卒業)で、外国に繋がる子どもの多くが日本で進学就職し、定住しています。 三重県教育委員会の事業で、外国に繋がる中学生、高校生、保護者に向けて「外国人生徒キャリアサポート事業」行っています。
令和4年(2022)実施事業の紹介
三重県立飯野高等学校、三重県立みえ夢学園高等学校でのセミナー
飯野高校でのキャリアセミナーには、名古屋出入国在留管理局、岐阜県教育委員会、日本国際交流センター、愛知、岐阜県の市民団体などの見学もありました。また、中日新聞と読売新聞が記事を掲載、日系人留学生との交流を中日新聞で掲載してもらいました。三重県の取り組みを多くの方に知っていただくことにも取り組みました。
将来のイメージがわかない生徒たちも少なくないので、色々な機会で生徒たちだけでなく保護者へも働きかけをしたいと思います。
令和3年(2021)実施事業の紹介
三重県立飯野高等学校、三重県立みえ夢学園高等学校
外国人生徒及び保護者が、日本の学校制度や働き方についての理解を深め、将来の生活を見通して進路を選択するための力を育成するために、外国人生徒が多く在籍する高等学校で、外国人生徒及び保護者向けのセミナーを実施する。
令和2年(2020年)実施事業の紹介
三重県立飯野高等学校、三重県立みえゆめ学園高等学校
1年生及び保護者に対し、「働き方について知ろう」というテーマで、働き方(雇用形態)により異なる生涯賃金や、社会保障制度について話を、「進学について」というテーマで、高校卒業後の進学先や大学入試、大学進学時に必要となる経費や奨学金についての話をしました。また、飯野高等学校卒業生小川アランドレイさん(中京大学2年)から、「日本の大学での学びについて」をテーマに、高校時代の生活について、進路選択の理由、現在の大学での学びについて等の体験談を話していただきました。高校での学びの大切さ、挑戦することの大切さ等、多くのことを学ぶ機会となりました。
令和元年(2019年)実施事業の紹介
日本で教育を受け、日本国内の高等教育機関へ進学し、国内企業へ就職をして定住する外国籍生徒は増加傾向にあります。また、人手不足が深刻化し、日本で教育を受けた外国人材の採用に前向きな企業も増えていることから、現在の雇用状況を理解し、教育を受けることで、より安定した就労につながるという事を生徒たちに、周知する機会を提供したと考えています。三重県立飯野高等学校と三重県立みえ夢学園高等学校の外国につながる生徒を対象とした就職・進路に関するガイダンスでは、大学に進学した外国籍の大学生や県内企業において正規雇用で就労している外国籍の先輩から話を聞く機会を設けることで、情報提供と意識の向上を図り、将来設計の参考にしてもらうことを目的に開催しました。
また、ブラジル人が経営する鈴鹿市内の商業施設を会場に、来店する家族連れの客層を対象として、日本での進学・就職のためのガイダンスを行いました。外国人が集まる場所に主催者が出向くことで、より多くの人々に周知が可能となることに加え、日本の教育制度を知る機会のない保護者に対しても、日本で教育を受けていくこと、正規雇用で働き「社会参画」できる人材育成のための気風づくりを行う一助としたいと考えました。加えて、上記セミナーの実施後に、外国人を正規雇用する企業へのバス見学会を行い、実際に働いている現場を見学しました。それにより、生徒には就労のイメージをつかませること、企業側には外国人生徒が、今後の人材として期待されていることを理解してもらいたいと考えました。
〔令和元年9月29日(日)〕
ブラジル商業施設での進学・就職のためのガイダンス
鈴鹿市内のブラジル人経営の商業施設(MUGEN鈴鹿市神戸地子町306-1)1階エントランスにおいて、日本における就職及び進学に関するパネル展示及び個別相談を行いました。当日は多くの人が興味を持ち、パネル展示に見入る親子の様子も見られました。ブースでは愛伝舎スタッフが日本の教育制度や社会保険制度についての説明や個別相談を行いました。来日したばかりで、日本の学校について詳しいとい相談もありました。
〔令和元年12月11日(水)〕
三重県立みえ夢学園高等学校就職・進学セミナー
「日本で働くことを知ろう」をテーマに、Joey Lara Andayaさん(フィリピン出身)を講師に招き、日本で働くことについての体験談を聞きました。ユーモアのある語り口で、自身の体験から高校時代に身に着けておきたい能力、学ぶことの大切さ、日本語習得の大切さ等について熱く語っていただきました。また、愛伝舎スタッフも「日本の社会のことを知ろう」をテーマに、働き方(雇用形態)により異なる生涯賃金や、社会保障制度についての話をしました。
〔令和元年12月25日(水)〕
外国につながる中学生・高校生のための企業見学会
三重県内の企業に就職した先輩を訪ねて先輩たちの話を聞き、企業を見学することを目的に住友電装株式会社鈴鹿工場と、株式会社中勢ゴム本社を訪問させていただきました。住友電装鈴鹿工場では、飯野高校卒業生の日系ブラジル人の社員(正社員)の方が、高校時代に取り組んだこと、現在の仕事のことなどをお話しくださり、参加した生徒さんが、日本語の勉強や進路について考えるきっかけを与えてくださいました。中勢ゴム本社では、ポルトガル語の同時通訳を手配していただき、会社概要の説明だけでなく、日本での働き方(雇用形態等)についてもご説明いただきました。日本のものづくりの現場を直接見学でき、働くこと、働くために学生時代に学ぶ意味について考える、貴重な体験となりました。
〔令和2年1月15日(水)〕
三重県立飯野高等学校就職・進学セミナー
1年生及び保護者に対し、「働き方について知ろう」というテーマで、働き方(雇用形態)により異なる生涯賃金や、社会保障制度について話を、「進学について」というテーマで、高校卒業後の進学先や大学入試、大学進学時に必要となる経費や奨学金についての話をしました。また、飯野高等学校卒業生小川アランドレイさん(中京大学2年)から、「日本の大学での学びについて」をテーマに、高校時代の生活について、進路選択の理由、現在の大学での学びについて等の体験談を話していただきました。高校での学びの大切さ、挑戦することの大切さ等、多くのことを学ぶ機会となりました。
みなさまからの感想
ブラジル商業施設での進学・就職のためのガイダンス
●外国人の保護者は、正規雇用と非正規雇用の違いを知らない人が多く、外国人にとって大事な情報を教えてもらう機会でした。
三重県立みえ夢学園高等学校就職・進学セミナー
●今日の話は外国人の自分たちにとって必要な話でした。教えてくれて、ありがとうございました。
外国につながる中学生・高校生のための企業見学会
●日本の社会における賃金格差について是正する法改正がまもなく施行されます。人材派遣会社からの求人が多い外国の方にとっては良いことのようですが、一方で相応のリスクがあることも十分考えられます。そういった社会で主体性を持って生きるためにも、世間の様々なニュースに耳を傾け、その中からものごとの本質を見抜く、そういう力を学校で是非学んで欲しいと思います。厳しくなる時代だからこそ、私たちも国籍に関係なく本物の人材を求めています。皆さんの背中を見て社会を学んでいく、これからの子供達のためにも期待しています。(株式会社中勢ゴム村田様)
●参考になった事は、これからも日本で生きていこうと思っているのなら一時的に給料が高い派遣ではなく、保証がきちんとあって長い目で見たら派遣よりも正社員になった方がいい事、一緒に来た他校の学生達を見てもっと自分の語学力を伸ばそうと参考になりました(朝明高校1年生)
●進路について、親と意見が異なっていて迷っていましたが、今回参加して、進路についてよく考えることができました。帰ったら親と話し合いたいと思いました。(鈴鹿市神戸中学校2年生)
三重県立飯野高等学校就職・進学セミナー
●わかりやすくて、大学進学に向けて勇気をもらえました。
●大学のことや、進学に必要なお金についてわかってよかったです。
●生徒は説明を100%理解できていなくても、これから歩みたい道を進むための準備が大事と分かってきたと思います。「んんん」と頭を動かしながら話を聞いていたのが印象的でした。(スペイン語通訳)