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カエルプロジェクト

 「カエルプロジェクト」は三井物産株式会社が行う、在日ブラジル人の子どもの教育と将来を考えるセミナーです。愛伝舎は三重県の実施団体として2009年から2019年まで5回「カエルプロジェクトセミナー」を、鈴鹿市、四日市市、桑名市で開催しています。 
 1990年入管法の改正後、多くの日系人が短期就労として来日しましたが、2000年以降定住化が進み、それに伴い子どもの教育に関する課題も浮き彫りになりました。
母国語で意思疎通ができるということは、繊細な内容を話し合うためにとても重要です。
「カエルプロジェクト」ではサンパウロより、臨床心理士の中川郷子博士に来日していただき、日本に住むブラジル人、ペルー人の保護者と子どもたち向けの「セミナー」や「教育相談」、カウンセリングを行っています。

2017年 四日市市ブラジル保育園「アクアレラ」にて

ブラジル人、ペルー人家族に参加してもらい、ワークショップと中川先生によるカウンセリングを行いました。ブラジルから教育の専門家に直接、母語で子育て、教育について話をしてもらう機会は、外国人保護者にとっても貴重な機会になりました。日本で子育てをしていく悩みや、戸惑いを母語で話ができる機会は安心につながります。

 2019年 桑名市で三井物産主催カエルプロジェクトを開催。サンパウロから来てくれた中川郷子先生と南米出身の保護者が子育て懇談会。経験と根拠に基づくアドバイスで、参加してくれた保護者にとって、とても充実した時間になったようです。日本で子どもたちを育てて、日本で教育を受けていくうえで、なかなか相談できる場がないこと、日本の教育制度がわからないことが、伝わってきます。ポルトガル語でのやり取りは、話が止まりません。皆さん、こういう場を求めているのです。
 カエルプロジェクトは、2008年のリーマンショック後にブラジルへ帰国する家庭に、ブラジルの学校に転入する準備を伝えるセミナーから始まり、三重県では、2009年に鈴鹿市で開催しました。その後日本での定住を選び、日本で子供を育てていくうえで子育ての悩みを聞くワークショップとカウンセリングをする機会になりました。その過程で、子どもの発達の相談が多くなりました。三重県だけでなく、外国人集住地域の外国籍の子供たちの特別支援学級への在籍率が、日本人の子供の在籍率と比べて倍以上高い数字であるとわかってきました。
 発達障害の診断に関しては、外国籍の子供たちにあった検査が行われていないこと、通訳担当する人たちも十分な知識がないことなど、課題もあります。課題を共有しながら、現場で活動する人たちと連携していきたいと思います。