NPO法人 愛伝舎では、2009年~2013年にかけて外国人介護人材の研修を行いました。
きっかけは、2008年のリーマンショック後に多くの日系人が雇い止めになり製造業で働いていた多くの日系人が失業したことでした。2009年にJICA(独法 国際協力機構)主催で、四日市市の大橋学園様と愛伝舎で介護の研修をやらせてもらいました。それ以降、2013年まで三重県の緊急雇用対策の事業で7回、計8回研修を行い、125人がヘルパー2級の資格を取得し、介護の現場に就労しました。2009年研修を修了した1期生は、四日市市の介護施設で働き、勤続10年半(2020年4月時点)となり、今も活躍をしています。
第1回 2009年 日系人本邦就労者帰国前研修
主催独立行政法人国際協力機構
介護の研修中、お年寄りが好む日本の食事作りもしました。
日本語学習、介護の知識、実技、施設実習の研修を行い、地域の施設で就労に繋がりました。
当初は、施設側にも外国人のスタッフを受け入れることに不安があったようでした。しかし、今では施設の経営者、日本人スタッフ、お年寄りにも信頼されて、働き続けています。彼女たちの温かさ、明るさは日本人側の心配を打ち消し、介護の仕事に誠実に取り組んでいる様子は心強く思います。